コンディションおよびパーツ交換等(2500km・500L・1年)
納車されてからバイオ・ベンツの走行距離は約2500km、燃料消費にして約500L、期間で一年間。
先日、12か月点検を受けましたが、大きなトラブルは全くなし。
感覚的にではありますが、エンジンの調子は納車時より明らかに良くなっています。
納車時は今と比べるとアクセルONに対するレスポンスが鈍くて、パワーの出方にも少し谷間がありました。
今はとてもスムーズに回りますし、全体的にパワフルです。
これはおそらくBDFによりエンジン内部に蓄積されたスラッジが取れてきたことによると思います。
BDFの性質として、様々な高分子炭化水素に対する高い溶解性がありますが、これはその「良い面」が出ているといえるでしょう。
他のバイオディーゼラーの方々のレポートでも良く語られる現象です。
で、良い面があれば、悪い面もあります。
それがこちら。
これは「フューエルネックシール」といって、下の写真(新品交換後)のように燃料口の周りを覆っている黒いゴム製のシールです。
このフューエルネックシールがBDFの高い溶解性のために、一部溶けてしまったわけです。
また、フューエルネックシール以外にも、燃料口のカバープレートを支えているゴムパーツ(写真の左上)も上下ペアだった下のゴムが溶けていました(なので今は取り外しています)。
つまり、これらのゴムパーツは燃料(BDF)を入れる時にどうしても燃料に接してしまうので、BDFの溶解力によりぼろぼろ(めろめろ)に溶けてしまったわけです。但し、これらのゴムパーツが、すでに長い年月により経年劣化していたことも、BDFで簡単に溶けてしまった要因かもしれません。とりあえず、新品パーツ(ディーラー取り寄せ800円)に交換して様子をみていこうと思います。新品のゴムパーツは1985年当時とはおそらく素材が変更されていると思いますので、その辺がどう結果にでるか、楽しみです。
あと、この一年間で直したところやパーツを交換したところ、気になるところは以下の通り。
BDF利用とはとくに関係なく、古い車なら定番のメンテ&マイナートラブルです。
1)オイルを二回ほど交換。状態はとくに問題なし。
2)発電能力を高めるために、オルタネーター(発電機)をアリストに使われていた中古品に交換。
まだその能力は実感できていませんが、これでバッテリー充電が素早くなりますので、今後プラントその他を動かすのに役立つはず。
3)助手席パワーウィンドウの不動トラブル
中古車一般の定番トラブル。松山自動車で修理済。
古いベンツは最近の車みたいに一部壊れたらASSYユニットの全交換になる、のではなくて直せる人がやれば本当の意味での部分修理が可能です。長くモノを使うには大切なことですね。当然修理代も安く、修理も当日対応であっという間です。
4)排気タービンのシール周りからオイル漏れ
古いディーゼルターボエンジンの定番トラブル。
このベンツの年式から考えれば、多少のオイル漏れは許容・予定範囲で、通常使用にも特段の問題ないが、環境活動をアピールをするための車としては少々見た目上の問題あり。つまり、長期間運転しない場合やデモなどでアイドリングのままエンジンを吹かさずにいると排気管にオイルがたまる。一度そうなると、次にエンジンをふかしたときに黒煙や白煙が大量に出ることがある。しばらく回転を上げてエンジンを回して排気すれば煙はでなくなるが、その間非常に見てくれがよろしくない。
大抵の古いディーゼル車が放置している問題であるが、多少の出費を覚悟でタービンのオーバーホールを予定している。
5)燃料フィルター
は無交換のまま。BDFに含まれる不純物、あるいは燃料タンク内のスラッジ等が溶け出てきて、燃料フィルターに詰まる、ということもBDF利用たまに報告されるトラブルですが、今のところうちのベンツでは起きてません。
もちろんいつそのようなトラブルが起きても大丈夫なように燃料フィルターの換えを常に車に常備していますし、フィルターの交換方法も覚えているので、フィルタートラブルに対する備えはばっちり・・・のはずです。
投稿日 : 2011/09/25 | カテゴリー : トラブル・コンディション, 近況/その他 |