学生祭
ついに学生祭の初日。
昨夜プラントが完成し、何とか展示にこぎ着けました。
バイオディーゼル燃料でエンジンを動かして、バッテリーに電気をためて、DC/ACコンバーターを使って、ノートパソコン、モニター、iPod nano、スピーカーセット、携帯電話充電器、コーヒーミル、小型の電気湯沸かし器、などなどを動かしてみせる。
無事すべての装置が動いて、廃油回収の学生さんのテンションも上がります!
実際、とっても快適。
音楽を聴きながら、さっそくバイオ燃料だけのエネルギーを使ってお湯を沸かし、コーヒーを豆から挽いていれて飲んでみました。
うむうむ、普通においしい(当たり前だけど)。
そして午後からは、懸案の廃天ぷら油をエンジンの熱で温めて、ストレート(SVO)でエンジンを動かせるかどうかの実験をしました。
まずは、天ぷら油15Lをどくどくとトランクのメイン容器(リアクター)に注ぎます。
容器内で十分に熱くなった天ぷら油をまずは1μmフィルターを通過するかどうかチェックします。トランク内に設置したエアポンプのスイッチをオンにして、天ぷら油がフィルターを通過することを確認。
そしていよいよSVOの送液ラインを燃料ポンプへのラインにつないで、運転席からSVOボタンを押してみる!
シーン・・・加圧ポンプが動かない・・・
なんで?
すぐに、液面センサーが怪しいなあ、と思って液面センサーにつながるコネクタを外して、センサーの出力ラインを短絡させてみます。
ブイイイー!ポンプが動きました!!
つまり回路作成自体は間違っていない。
どうやら単に液面センサーがきちんと天ぷら油の通油を感知できていないようです。まあ、これは仕方ないですね。ぶっつけ本番でやってますから、センサー検出の条件や、そもそも天ぷら油にこのセンサーが使えるのかどうか全く確認せずにやってますので。
(もちろん、事前に確認したかったのは山々だったのですが、なにしろ液面センサーをプラント本体に組み込めたのは、昨日、でしから、これはもう本当に仕方ない)
で、SVOでエンジンが動くかどうかの実験はセンサー動作を飛ばして、天ぷら油をポンプで加圧してエンジンに送り続けてみました。
どきどきしながら、エンジンの動きを見守ります。(調度エコバイオの立川さんも来ていて、同時に結果をみていただきました)
エンジンはSVOのラインに切り替えてしばらく経っても何事もなかったかのように動き続けています!
つまりSVOによる動作実験は成功!やった!!
やっぱり俺ってすごい!
いや、これは協力していただいた皆さんのおかげですね。本当に。
とにかく素直に嬉しい!
学生祭をバイオカー実演の一つの目標として来ましたが、トラブル多発で一時は本当に間に合うか?と思ったのですが、なんとか成し遂げることができました。
相当急いで作ったプラントだから、実際動かしてみるまで本当にドキドキものでしたが、基本の部分は間違いなく動いてくれました。
センサー含め色々と改善点は残っていますが、そのポイントがはっきりしたことも含め初実験としては十分成功といえるでしょう。
手伝ってくれた皆さん、本当にありがとうございました。
バイオカーやプラント本体に興味を持ってくれるお客さんもかなり訪れてくれてくれました。
まだ、実走行テストはしていませんが、目標としていた「BIO Hybrid」「自給自走」にぐっと近づいたことを実感する一日でした。
投稿日 : 2010/11/13 | カテゴリー : SVO関係, プロジェクト内容, マイクロプラント詳細, 車体側詳細, 近況/その他, 進行状況 |