食品残渣飼料
はじめまして、ヒトエコ編集部の中野です。
先日TVのニュースで、株式会社菅与という会社のエコへの取り組みを紹介していました。
株式会社菅与の社長様が、豊作なのに不景気で売れ残った食品や、賞味期限が過ぎ販売出来ない物が溢れて、大半を焼却処分していると言う話を聞き、地元のメーカーと共同で開発したリサイクル装置で廃棄予定の食品を飼料として再利用し、養豚・食肉加工までを始めたとのことです。
廃棄予定の食品を飼料として再利用することで、1年間の飼料費が数億円も削減出来たうえ、普通飼料より消化吸収が良いのか豚の発育も良く、笑子豚(エコブー)と名付けられたオリジナルブランドの豚肉は、豚臭さがなくしっかりした味でとても好評とのことでした。
こうした食品残渣を家畜飼料として再利用する取り組みは、愛媛県内においても進んできています。最近では、中四国エリアに展開する大手スーパー株式会社フジと株式会社ロイヤルアイゼンの2社が提携し、フジ(店舗)から出る食品廃棄物を用いてロイヤルアイゼンがたい肥をつくり地元農家に無償で提供、生産された農産物をフジが買い取るという仕組みが、色々なメディアで紹介されていたので、ご存知の方も多いと思います。
エコフィードとも呼ばれたりする、食品残渣飼料への取り組みは、廃棄される食品が多い日本では有効な取り組みだと思います。
ただ、このような取り組みが賞賛されるほど、食料を大量に廃棄しているのも大きな問題なのではないでしょうか?資源の無駄使いを無くすことこそ、生活における一番の環境への取り組みではないかと思います。