RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)
こんにちは、ヒトエコ編集部の吉田です。
突然ですが、世界で一番消費量の多い植物油は何かご存知ですか?
それは、パーム(アブラヤシ)油で、世界での年間消費量は4000万tにも上っています。
主要産地であるボルネオ島では、パーム農園を拡大するために熱帯雨林を伐採して切り開く例が多く、オランウータンやボルネオゾウなどの希少種や絶滅危惧種、またその他の生物の生息する環境が脅かされています。
そのため、2004年にWWF(世界自然保護基金)とパーム油利用企業がRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)を設立し、生物多様性保全などを盛り込んだ8原則39基準を採択しました。
この条約では、農園が環境に及ばす影響を調べ、環境保全のための経営計画や業務を考慮しているかという項目が定められています。
現在、こうした基準を満たすための取り組みが世界中で行われています。
ただ、日本の食品会社の意識は以前低く、RSPOを知らない企業も多いのが現状です。
2010年に開催されるCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)に向けての早急な対策が求められているようです。
※日経エコロジー参照